SDカード
SDカードが読めなくなった時の対処法。「フォーマットしますか?」には絶対に応じないでください
こんな状況に覚えはありませんか。
デジカメから取り出してパソコンに挿したら、SDカードが表示されない。スマホやカメラで「フォーマットしますか?」と突然表示された。昨日まで普通に使えていたのに、急に読めなくなった。
パニックになるのは当然ですが、焦って操作すると取り返しのつかない状態になることがあります。深呼吸して、この記事の手順を順番に試してみてください。
まず、絶対にやってはいけないことがあります
「フォーマットしますか?」と表示されたとき、絶対に「はい」を押さないでください。
フォーマットを実行すると、SDカード内の「目次情報(ファイルシステム)」が上書きされます。データ本体はすぐには消えませんが、どこに何があるかの情報が失われ、復旧の難易度が大幅に上がります。
同様に、chkdsk コマンドの実行も避けてください。ファイルシステムを自動修復しようとして、かえってデータの場所情報を書き換えてしまうことがあります。
ステップ1:カードリーダーまたはパソコンを変えて試してみる
最初に確認すべきは「SDカード自体が壊れているのか、読み込む側の機器が悪いのか」です。
別のカードリーダーや別のパソコンに挿してみてください。それで読めた場合は、元のカードリーダーやパソコン側の故障が原因です。SDカードのデータは無事なので、あとは別の機器でコピーすれば解決します。
どこに挿しても読めない場合は、SDカード側に問題があります。次のステップへ進んでください。
ステップ2:Windowsがドライブとして認識しているか確認する
エクスプローラーに表示されなくても、「ディスク管理」では認識されている場合があります。スタートボタンを右クリック →「ディスクの管理」を開いて確認してみてください。
ドライブとして表示されているなら、ハードウェアは機能しています。ファイルシステムの問題なので、復旧ソフトで対応できる可能性が高い状態です。
まったく表示されない場合は、端子(金色の接点)を乾いた柔らかい布で軽く拭いて再度試してみてください。それでも認識されなければ、物理的な故障の可能性があります。物理破損はソフトウェアでは対応できないため、専門の業者への相談が必要になります。
ステップ3:どう表示されるかで状態を判断する
SDカードが認識されている場合、見え方によってファイルシステムのダメージ具合がわかります。
「フォーマットしますか?」と表示される場合:ファイルシステムが破損しているだけで、データ本体は残っている状態です。一見ひどく見えますが、実は復旧ソフトの成功率が最も高いパターンです。
フォルダは見えるがファイルが開けない場合:ファイルシステムが部分的に機能していますが、データの位置情報がずれています。復旧できる可能性は中程度です。
フォルダが空に見える場合:ファイルシステム上では「削除済み」の扱いになっていますが、データ本体は残っていることが多いです。復旧スキャンで見つかる可能性があります。
自力で復旧する時に守るべきこと
復旧ソフトを使う場合、一つだけ絶対に守ってほしいルールがあります。
復旧先を、問題のSDカード自体に指定しないこと。
書き込み操作がデータを上書きし、復旧できたはずのファイルが失われます。復旧先はデスクトップや別のドライブ、USBメモリなど、別の場所にしてください。
私が開発した「ファイルレスキュー」はSDカードにも対応しています。試供版では実際にファイルが取り戻せるかどうかをスキャンして確認でき、最大20ファイルまで無料で復元できます。まず試供版で診断してから、必要なら購入を検討してください。
同じことを繰り返さないために
SDカードのトラブルは前触れなく来ます。防ぐためにできることは3つです。
まず、安全な取り外し手順を守ること。Windowsのタスクバーから「ハードウェアの安全な取り外し」を実行してから抜く習慣をつけてください。
次に、定期的にバックアップを取ること。大切な写真や動画はパソコンやクラウドにコピーを残しておきましょう。
そして、古いSDカードは早めに交換すること。SDカードは書き込み回数に上限がある消耗品です。数年使ったカードは信頼性が落ちてきます。「まだ使える」と思っているうちに、ある日突然読めなくなることがよくあります。